ルイデーラ 伝説を秘め みごとなり
ラ・マンチャ地方の東方にはモンティエル高原がある。
ラ・マンチャの国道はどっちを向いて行ってもまっすぐ
今日はちょっと曇り空、気温は23℃。風が気持ちよくゆらゆら吹いている。
この先、80kmほどのところにラ・マンチャのオアシス、ルイデーラ自然公園がある。
ウンディミエント(沈没)と呼ばれる滝。
25kmにわたり、つながる15個の沼をグアディアナ川が段々畑のように沼から沼へ流れ落ちて行く。
沼が映し出す「深緑」色はそこはかとなく美しい。
沼の岸に咲いたあやめ。
ルイデーラ自然公園にはドン・キホーテで世界的に有名になったモンテシーノス洞窟がある。
続編22~24章に登場するとこ。中へもガイドさんと入っていける。
ねんどの地盤がズルズルする。コウモリもぶらさがっている。ちっちゃな鍾乳石もある。
モンテシーノス洞窟からハイキングコースを降りていく。
道端に咲いているハーブ。手で触り、その香りがとても良くて元気が出て来る。
見晴らし台がこんなとこに。
思わず座って「絶景かな~」って言うてみてみ。
山道からたどり着いたのがここ、セレミン宿。
これもドン・キホーテの続編24章にでてくる。
モンテシーノス洞窟の大冒険のあと、この世捨て人が住む「世捨て小屋」に寄ったとのこと。
サン・ペドロ教会。
世捨て人は「立派なキリスト教徒で、才覚もあり、おまけに慈悲ぶかい」方だったそうな。
その教会の横にあるピクニックができる公園。
自然の中で、野鳥の声を聞きながら食べるボカディージョ(サンドイッチ)は最高に美味しい。
昔の街道を歩いてたら山頂になにやら。。。
「ロチャフリーダ城」だって。
なにがあるんだろう?
必死にはって上がって行った先はむかしのお城の址。一枚の壁しか残ってないやんか。
ふと地面を見ると、どんぐりがいっぱい落ちている。
そしてローカル・インフォメーションで「ライオンはいませんが、イノシシはいます」と言われたことを思い出し、あわてて街道へ引きかえす。
自然にどっぷりと浸かったいちにち。
珍しい鳥も見たし、
よく歩きました。
セルバンテスが語る、グアディアナとルイデーラの沼にまつわる伝説を想像して帰途につく。
めでたし、めでたし。
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